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なぜVRは必要なのか?弊社代表 寺村が見るミライの美容師教育


寺村優太が代表を務める株式会社iii(スリー)は、美容業界の教育革新を目指し、【美容師VRカリキュラム事業】を進めています。

4年前から水面下で研究・開発を重ねてきた“VRテクノロジー”を駆使した新事業。

その活動の背景には、代表・寺村の「いまの美容業界を変えたい」という強い想いがありました。

 

“美髪アドバイザー”として結果が出た。でも教育者としては初心者だった…

寺村は有名店のアシスタント時代に、テレビや雑誌等のメディアでは十分な集客効果が現れなくなってきていることを感じていました。

そこで、当時はまだほとんどやっている人がいなかったSNSを始めて“美髪アドバイザー”を名乗るように。

 

Twitterを利用して多い日には1日100以上の髪に関する質問に答えていく中で、少しずつファンを獲得。

地道に努力を重ねた結果、Twitterのフォロワー数は3万人を突破し、予約は3ヶ月先まで埋まってしまうほど支持を集める美容師になりました。

 

そして次は、自らアシスタント教育に着手。

今まで部下の教育経験がなかった分、優秀な人材に育てるために独学で教育を学びました。

 

アシスタント教育をスタート。寺村の手で、1年目から結果を出せる人材に成長!

 

寺村は、「新人たちには“学ぶことの楽しさ”を理解してほしい」と考えてそれぞれの得意な分野を見極め、従来の美容師の型にとらわれない自由な活動をするようアドバイスしました。

 

その結果、もともと文章を書くのが得意だった新人にブログを活用させて、入社1年目にして店販売り上げ75万円を達成。

 

美容業界は下積み時代が長く、いつまで経っても同じことの繰り返しで給料も上がらない。

だから夢を途中で諦めてしまう人が多い現状があります。

 

ですが寺村は、1年目の新人に結果を出させるという業界の常識を覆す教育に成功しました。

 

「このクオリティの教育が広まれば、この業界はもっと良くなる!」

しかし、この教育を寺村1人の力で大勢の人に届けるのはあまりに困難です。

 

「どうすれば多くの人に素晴らしい教育ができるだろうか。」

 

頭を悩ませていたある日、寺村は“PlayStation VR”を体験し、バーチャルリアリティという仮想空間に大きなヒントを得ます。

 

学生時代に経験した、指導者と環境が与える影響の大きさ

寺村の中学・高校時代は、本気でバスケに励むスポーツ少年でした。

 

中学時代はとても厳しい顧問の指導のもとで、長時間の過酷な練習に食らいついていったものの、結果は県大会で初戦敗退。

 

一方高校時代は、現役の頃に数々の実績を残した先生が顧問を務めるバスケ部に所属。

練習は短時間集中型で一切の無駄がなく、周りの仲間もやる気に溢れていました。

その環境のおかげですぐに上達して、1年生にして県大会ベスト4のレギュラーメンバーに入ることが出来ました。

 

“中学時代よりも練習時間が短縮されて、それでいて成果は上がっている”

 

この経験から寺村は誰から学ぶのか、どんな環境で学ぶのかが、成長スピードに大きな影響を与えることに気付きました。

 

そして、これは美容業界でも同じことが言えます。

 

いまの美容業界が抱える問題点

美容師は入社してから3年以内の離職率が約70%もあると言われています。

 

その理由の1つは、アシスタントが一人前になるまでに時間がかかり過ぎてしまうことでしょう。

 

美容師になるためにはまず、国家試験合格を目指して2年間美容学校で技術や知識を学びます。

そして合格後はお店に就職し、お店が独自に定めるカリキュラムを一つ一つクリアしていきながら実践的な技術を習得します。

 

ですが、技術の練習ができるのは営業前後の限られた時間だけの場合がほとんど。

特に営業後は疲れきっているので、練習効率が落ち、すべての技術を習得してスタイリストデビューするまでに3〜4年もかかってしまう場合が多いのです。

 

そうなると、アシスタントがスタイリストデビューしても、お店を辞めてより良い仕組みが整っているサロンに移ってしまうケースも少なくありません。

経営者も新人の教育に時間が取られてしまうため経営に集中できず、売り上げが伸び悩む原因にもなります。

 

ですがこれらの課題は、VRを用いた美容業界の”教育改革“で解決できます。

 

VRには、教育にかかる時間と環境の無駄を限りなく排除する可能性が秘められているのです。

 

iii(スリー)がVRで目指す、美容業界の新常識

iii(スリー)はサロンと協力し、サロンの仮内定者にそのサロンに合わせた教材を用意し、VRを通して技術を学んでもらうカリキュラムを考えています。

 

これにより、従来ならアシスタントの時期に学ぶ内容を学生のうちに習得してもらうことが可能になります。

 

VR技術は既に製品化されており、実際に『住田美容専門学校』と『ベルエポック美容専門学校』の学生さんに協力して頂き効果を検証。

VRをつかって縮毛矯正のアイロンワークを練習してもらったところ、たったの3ヵ月間で通常の練習では考えられない程の技術を身に付けることに成功しました。

 

縮毛矯正のアイロンワークは本来、美容師でも習得まで半年かかるような難易度の高い技術。

 

それほどの技術でさえ、従来の約半分の期間で習得できることが証明されたということは、VRを使えば美容師が学ぶほとんどの技術は入社前に習得するという夢のような未来が現実味を帯びてきます。

 

この「VRカリキュラム」が業界に浸透していけば、学生は入社前から実践的な高い技術力を身につけることができ、既にある程度技術力のある新人が入社してくれることで、教育にかけるコストと時間を大幅に減らすことができます。

 

VRなら全国どこの美容室に所属していても、カリスマ美容師の目線で技術・接客・空間を、あたかも自分の目で見ているかのような“自分ごと”として体験することができます。

 

VRテクノロジーを用いた新時代の学校教育を受けた学生たちが、今までよりも短い期間で高い技術力を身につけ、新時代の美容師として業界で活躍する未来をiii(スリー)は実現していきます。

 

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