WORKS

【美容師VRカリキュラム】原宿ベルエポック美容専門学校・住田美容専門学校でモニター導入を行いました。


2019年に『原宿ベルエポック美容専門学校』と『住田美容専門学校』に美容師VRカリキュラムのモニター導入をして頂きました。

 

弊社が導入を進める、VR(バーチャル・リアリティ)とは?

VRは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、「人工現実感」や「仮想現実」と訳されます。

ヘッドセットと呼ばれるVR用のゴーグルをかけることで視界の360°が覆われ、人間の五感を通じてその場にいなくても限りなく現実に近い世界に没入する感覚が得られます。

 

VRはテレビ・家庭用ゲーム機・スマートフォン・映画などのエンターテイメント産業だけではなく、

スポーツ業界、教育分野、医療分野、観光業、住宅販売など幅広い分野で既に活用されている、最新のテクノロジーです。

 

弊社は“美容業界の教育改革”を行うために、数年前から水面下で美容業界にVRテクノロジーを導入するための研究と開発を進めていました。

 

都内2校の美容学校に試験的にVRカリキュラムを導入!

「VRテクノロジーによって、美容業界の教育は変わる!」

弊社はそれを実際に確かめるために、『原宿ベルエポック美容専門学校』と『住田美容専門学校』の学生を対象とした”VRカリキュラム“を導入しました。

 

習得してもらう技術は、美容技術の中でも難易度の高い“縮毛矯正のアイロン施術”。

 

原宿ベルエポック美容専門学校』では、真面目に授業に取り組む4名の学生さんに1人1台のVR機器を貸し出しました。

VR機器さえあれば、好きな場所・好きなタイミングで仮想現実空間の中で練習をすることができます。

 

一方、『住田美容専門学校』の学生さんには3人1組のグループをつくってもらい、グループに1台のVR機器を貸し出しました。

グループ内で話し合って機器をローテーションで使ってもらい、VRを使った技術練習ができるようにしてもらいました。

 

それぞれ週に1回ずつ、弊社代表の寺村自身が学校に赴き技術の習得状況の確認とアドバイスを行い、どれくらいの期間で技術習得できるかを見守りました。

 

モニター導入を通して見えてきた、VRが秘める可能性

 

モニター導入の結果、1人1台のVR機器を貸し出した『原宿ベルエポック美容専門学校』の学生は、

平均して約4週間程で合格基準に満たす技術を習得することに成功しました。

 

一方、3人1組のグループに1台のVR機器を貸し出した『住田美容専門学校』の学生は、

約2ヶ月〜2ヶ月半程の期間で技術習得することができました。

 

縮毛矯正のアイロン施術は、従来であればアシスタント期間に半年程の時間をかけてないと習得できない、難易度の高い技術でした。

 

しかし、いずれの学校でも従来のわずか約3分の1の期間で、VR機器を使用した学生全員が難易度の高い美容技術の習得に成功したのです。

 

美容業界が抱える問題点

美容師の入社後3年以内の離職率は約70%と言われており、美容業界は他の業界に比べても離職率が極めて高い業種だといえます。

 

その原因の1つだと言われているのが、終わりの見えない下積み期間(アシスタント期間)。

 

美容師がスタイリストとして一人前の技術者になるためには、

まず2年間美容学校で基礎的な知識と技術を勉強し、美容師国家試験に合格する必要があります。

そして美容室に入社後、また一から実践的な技術を習得をしていきます。

 

しかし、美容室の営業時間中には練習がほとんどできないので、営業前の早朝練習か営業後の夜練習で技術を身につけるしかありません。

 

なので、全ての技術を習得してスタイリストデビューするまでに3年から4年程かかってしまう美容師がほとんどで、

長いと5年以上かかる場合も決して少なくありません。

 

ですが、VRテクノロジーを駆使した教育を美容学校で導入できれば、

技術力を落とすことなく就職後の下積み期間を大幅に減らすことができるでしょう。

 

加速するVR教育!最新テクノロジーが美容業界を変えていく!

原宿ベルエポック美容専門学校』と『住田美容専門学校』の2校で行われたVRカリキュラムのモニター導入を通して、

VRテクノロジーを使った教育カリキュラムを使うことで、美容師技術の中でも難易度が高い“縮毛矯正のアイロン施術“の習得期間を、最大5ヶ月間短縮することができると証明されました。

 

弊社では今後、様々な有名美容師と協力しながら、VRテクノロジーを使ったまったく新しい美容学生教育の導入を進めていきます。

 

VRを使い、美容学生の段階でカット・デザインカラー・パーマなどの実践的な技術を身につけることができれば、

従来の“長すぎる”アシスタント期間を大幅に縮めることができるでしょう。

 

美容室経営者の視点でも、美容学校で高い技術力を身につけた若手が入社してくれることで、今までよりも大幅なコストカットが見込めます。

 

弊社は、最新テクノロジー”VR“を用いて美容業界を新しいステージに導いていきます。

 

取材等お仕事のご依頼はこちらからお願いします。